NPBへの夢秘める右腕 異国の地でつかみつつある収穫と課題

ストレートを磨き、もう1つ「変化球」を加えてNPBへ

――ボールの話も少し出ましたが、日本とアメリカのグラウンド環境の違いについてはいかがですか?

「マウンドとボールは日本と全く違います。マウンドは掘ることができませんし、ボールも最初は指にかからなかったです。でも、2試合目のニュージャージー・ジャッカルズ戦ではマウンドも『高いな』と思っていたわりに実際に投げてみると違和感はなかったですし、ボールも大丈夫でした」

――グラウンド外では「ホームステイ」という体験もありました。

「実際に行くまでは不安もあったんですが、ホームステイ先の皆さんが温かく優しく迎えてくださったので、そこはよかったです。ホストファミリーの皆さんは僕が先発した日に球場まで応援にも来てくださって。『抑えられたよかった。見にきてよかった』と言って頂きました。本当に嬉しい瞬間でした」

――では、原田投手がこの北米遠征を踏まえて後期、そしてNPBドラフト指名へ向けて加えていきたいものは?

「もう少しストレートのキレを増して、スピードを速くしたいのと。変化球。僕は変化球の持ち球が少ないので、もう1種類つかんでピッチングに幅を持たせたいですね。そこは特に1つ制球を間違えたらスタンドまで運ばれてしまうキャンナムリーグの打者たちと対戦して気づいたことです」

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