故障エルドレッドに代わる2選手活躍 広島3連勝で今季最多の貯金8
左翼先発の下水流が3安打猛打賞、昇格ルナは貴重な適時打
広島は16日、マツダスタジアムで行われた西武戦に6-0で勝利した。今季2度目の同一カード3連勝で、貯金を今季最多の8とした。
先発の野村が6回を投げて無失点でリーグトップの8勝目。打っては、エルドレッドが故障離脱したレフトにスタメン起用された下水流が3安打猛打賞の活躍を見せ、エルドレッドに代わって登録されたルナも貴重な追加点となるタイムリーを放った。
緒方監督は、まず自身4連勝となった野村を称えた。「今年はしっかり勝ちがついているから、ランナーを出しても自信を持ってマウンドで投げていた。彼の持ち味がしっかり出ていたね」と、粘りの投球を評価した。7回以降はヘーゲンズ、今村が無失点に抑え、「ピッチングスタッフは見事な活躍をしてくれた」と満足そうだった。
エルドレッドが故障離脱して打線の核が失われたが、代役の下水流、ルナがいきなり結果を出した。指揮官は「エルドレッドには一発の魅力があるけど、ルナは勝負強さがあるし、打線のつなぎ役もできる。ビッグイニングにはならなくても、1点ずつ、という攻撃ができる。下水流は今日の活躍なら、次の機会でもスタメンで使っていきたいね」と喜んだ。
セ・リーグ6球団で唯一の貯金は、今季最多の8となったが、「1戦1戦の積み重ねなので、それは全く意識していない。また明日から、しっかり戦っていきたい」と、浮かれた様子はなかった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo