元広島ルイス8回2死までパーフェクト快投 今季無傷の6勝目

難手術から復活のベテラン、ダルビッシュ不在の先発陣を牽引

 元広島で活躍したレンジャーズのコルビー・ルイス投手が、16日(日本時間17日)敵地で行われたアスレチックス戦に先発し、8回2死までパーフェクト投球の2安打完投勝利で、無傷の6勝目を飾った。レンジャーズの球団公式サイトが伝えている。

 今季絶好調のルイスは、この日まで13試合に先発して5勝無敗、防御率3.00と活躍。ダルビッシュ不在のレンジャーズ先発ローテの中で、左腕ハメルズと共に、チームが地区首位をキープする原動力となってきた。2013年には野球選手では復活の成功例がないとされる股関節置換手術を受けたベテランが、見事な働きを続けている。

 この日も序盤から快調に飛ばしたルイスは、打たせて取るスタイルでアウトの山を築き上げた。味方の好守にも助けられながら、気が付けば8回2死までパーフェクト。だが、8回2死に打席に迎えたアロンゾにストレートで四球を与え、偉業達成の夢は終わった。

 だが、もう1つの偉業ノーヒットノーランの可能性は残されている。アロンゾに続くセミアンを左翼フライに打ち取って8回終了。快挙達成を目指して戻った9回のマウンド。ライトフェンスぎりぎりに飛んだ先頭マンシーの打球を、右翼手マザラが捕球しようと駆け込んだが一歩及ばず。二塁打となり、“ノーノー”の可能性も消えた。1死からクリスプにレフトへ適時二塁打を運ばれて1失点。それでも109球で見事な2安打完投勝利を達成した。

 試合後にルイスは「9回に安打を打たれれば、いつだってそれは残念。でも、今日は素晴らしい試合だった。(捕手の)ボビー(ウィルソン)とコンビよくやれている。彼のおかげだよ」と大切な相棒への感謝を忘れなかった。

 レンジャーズでは、2013年4月2日アストロズ戦でダルビッシュ有投手が9回2死までパーフェクト投球を続けて以来の快投となったが、偉業達成には一歩及ばなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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