盟友グリフィーJr.氏 イチロー日米通算記録に「“世界記録”は名案」
父グリフィーSr.氏は「ローズが今でも安打王」
マーリンズのイチロー外野手が15日(日本時間16日)に敵地バドレス戦で達成した日米通算4257安打。ピート・ローズの持つメジャー歴代最多安打4256本を抜き去ったことで、イチローに“安打王”の称号を与えるべきか否かが、アメリカでは大きな話題になっている。マリナーズ時代の盟友で、イチローが特別な絆を感じているケン・グリフィーJr.氏は、スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイティッド」電子版のビデオインタビュー「SI Now」で、この議論について「タフ(難しい)」との見解を示した。
今年殿堂入りを果たすグリフィーJr.は、マリナーズで共にプレー。イチローを「天才的なアスリート」と大絶賛しながらも、「日本もプロだが、ここアメリカでの安打を数えているし…」と複雑な心境がチラリ。その上で古巣マリナーズがローズの記録を「MLB記録」、イチローの記録を「世界記録」と呼んでいることを指し、「マリナーズが“ワールドタイトル(世界王座)”と新たに命名したことは名案」とイチローの功績を称えた。
インタビューに同席した父グリフィーSr.氏は、1970年代に「ビッグ・レッド・マシーン」と呼ばれたレッズでピート・ローズと共にプレー。「私にとってはピート・ローズが今でも安打王」との姿勢を崩さず、「彼と9年一緒にプレーしたが、殿堂に入るべき人物だ」と訴えた。
どちらが安打王なのか、しばらく議論は続きそうだが、両者共に一緒にプレーした仲間からリスペクトされる偉大な打者である事実は変わらないようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count