1か月半ぶり白星のロッテ涌井、「一番こたえた」監督の言葉と待望の金曜勝利
復調の要因は…
「追い込んでから、厳しい所を狙って歩かせた、ヤクルト戦の反省があった。腕を振ってストライクゾーンで勝負する。いい時の感覚をつかみ直した」
角中の3号ソロで勝ち越し点の援護をもらった直後の6回裏、一発を一番警戒した坂本にボールが先行したが、フルカウントにして、最後は首を2度、3度と振って外のスライダーで空振り三振。さすが駆け引きは、最多勝3度のベテランならではだった。
7回から9回まで3者凡退と巨人打線につけ入るスキを全く見せない圧巻の投球ぶり。5月27日から涌井が先発する金曜日は黒星続きで「(先発の)日にちを変えようかな」と伊東監督をぼやかせていたが、「チームみんなが、(涌井を)勝たせたいと思っていたと思う。球界を代表するエースと投げ合って、結果を出せたのは大きい。本人も今日こそを思いはあっただろう」。3連投の西野を筆頭に中継ぎ、抑えを休ませての完投勝利に、指揮官の声も弾んでいた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count