四国IL選抜、ジャッカルズに痛い連敗 北米遠征3勝4敗と黒星先行

敵に「間」取られ連敗、正念場3連戦へ

 一度は追いつくも痛恨の3ランでニュージャージー・ジャッカルズに連敗。ただ、敗戦をたどる兆候は序盤から見えていた。その詳細は後程記してみよう。

 現在、北米強豪独立リーグ「キャナディアン・アメリカンリーグ(以下、キャンナムリーグ)」の公式戦参戦中の「四国アイランドリーグplus ALL STARS」。ニュージャージー・ジャッカルズとの3連戦最終戦は16日19時05分(日本時間17日8時5分)、ニュージャージー州リトルフォースにある「ヨギ・ベラスタジアム」で行われた。

 四国アイランドリーグplus ALL STARSの先発は、第2戦で5回1/3を投げ1失点・自責点0でチームを連勝に導いた松本英明(高知ファイティングドッグス)。下半身を十分に使った140キロに迫る重いストレートと、スライダー、フォークの切れ味が光る右腕である。
 
「調子自体はよかった」。松本、垂井祐樹(徳島インディゴソックス)のバッテリーにとって、ここが落とし穴となった。

 1回表には3番に変化球を左翼線に狙いすまして流し打たれ三塁打。ここは後続を断ったものの、2回裏、2死一塁から8番打者にレフト線を破る適時二塁打を喫し先制を許す。さらに4回裏には5番に本塁打を打たれ0-2。いずれも相手の「間」に自ら入り込み、力勝負を挑んだことが失点となったものである。

 ただ、「カブキJAPAN」打線もさるもの。ニュージャージー・ジャッカルズ先発・Ernstの「間」を徐々に、かつ巧みに崩しにいった。

 5回表、8番・垂井が四球で出塁すると、9番・大城優太(高知ファイティングドッグス)の犠打、1番・林敬宏(愛媛マンダリンパイレーツ)が二ゴロ。垂井を確実に三塁に進め、前日9回表に勝ち越し2点タイムリーを打った平間隼人(徳島インディゴソックス)へお膳立て。そして、平間は外角直球を上手くおっつけて左横線を破る二塁打。まさにチームで取った1点が、彼らに勇気を与える。

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