イチロー伝説は強肩から始まった 米メディアが初レーザーの衝撃を回顧

安打王はローズでも「イチローの偉大さは否定できない」

 この「レーザービーム」初お目見えの瞬間は、「ロングは楽々セーフになると思った。(中略)どういうわけだか、イチローは誰も見たことがないような強肩でロングを刺した」と、何が起きたのか分からない狐につままれたような衝撃だった、と、当時の様子を振り返っている。

 記事では「この腕のひと振りで、ロベルト・クレメンテ、デーブ・パーカー、ドワイト・エバンス、ブラディミール・ゲレーロ、ジェシー・バーフィールド、ホセ・ギーエン、ヨエニス・セスペデスといった過去55年を代表する名外野手の仲間入りをした」と指摘。「突如、部外者ではなくなった。突如、史上に残る名選手への道を歩み始めた」と、伝説に続く道は、打撃でも走塁でもなく、守備から始まったとしている。

 ここから「レベルの高い女子ソフトボール選手のように見えるであろう斬るような打撃スタイル」での積み重ねる安打、2007年オールスターでランニングホームランを放った時に見せた「空気を切り裂くような快足」を披露しつつ、ローズを超える日米通算4257安打という数字に達したイチロー。記事では「それでもローズが安打王」としながらも、「イチローの偉大さは否定できるものではないし、目を見張るような功績は称賛に値する。ローズを王座から追い出せなくても」と日本が誇るレジェンドに大きな賛辞を送った。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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