通算465発の殿堂選手「米はオウを認めなかった。イチローの通算安打も…」
ヤ軍OBウィンフィールド氏が日米通算安打の私見語る、「彼の功績は汚されない」
15日(日本時間16日)パドレス戦で、マーリンズのイチロー外野手が日米通算安打4257本とし、ピート・ローズの持つメジャー歴代最多記録(4256本)を抜いて以来、日米合算についてさまざまな議論が繰り広げられている。イチローこそ新安打王だという意見や、そのままローズが安打王だという意見が、それぞれ十人十色の理由付けと共に各所から発信されている。
そんな中、メジャー通算465本塁打を誇る殿堂外野手デーブ・ウィンフィールド氏が、独自の意見を明かしたと「AOL.com」が伝えている。パドレスやヤンキースで22年のメジャー生活を送った往年の名選手は「議論が起きているのは、日本での記録が含まれているから」だとし、世界の本塁打王・王貞治氏を引き合いに出しながら、こう語ったという。
「サダハル・オウは誰よりも多く本塁打を量産したが、アメリカは認めようとしなかった。ボンズがハンク(アーロン)を抜いたが、オウの本塁打数は2人を上回る。この時の状況が、イチローの通算安打にも反映されているのだろう」と話し、王氏がハンク・アーロンの記録755本塁打を抜いた1977年からアメリカの日本球界に対する考え方が変わっていないことを示唆した。
イチローが初めてメジャーにやってきた当時、「アメリカ野球の現状をよく把握していた」と振り返りながら、「彼の功績は汚されるものではない」と称賛。バットにサインをしてもらったという逸話も明かしながら、ヤンキース在籍時に自分と同じ背番号「31」をつけたイチローの活躍を喜んだそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count