北米遠征中の四国IL選抜、昨年から5連敗中だったボールダーズに初勝利!

5点差を一気に逆転、北米遠征の通算成績は4勝5敗に

 5回裏、ここまで粘りに粘ってきた正田が一挙4点を失い、ロックランド・ボールダーズに逆転を許した。続く6回裏には2番手の嘉数勇人(高知ファイティングドッグス)が3ランを浴びて2-7。それでも「固定概念を打ち破る」カブキJAPANは、対戦相手の隙を見逃さなかった。

 7回表。ラッキー7大反撃の口火は代打・古川敬也(愛媛マンダリンパイレーツ)の右前安打で切られた。その後、1死満塁となってから松澤、ザック・コルビー(高知ファイティングドッグス)の連続押し出し四球で4-7。そして、5番・小林が2点適時打で、ついに6-7。大勝ムードだったスタジアムが次第にざわめく。

 なおも2死二、三塁とし、この回9人目の打者として左打席に立ったのは7番・平間隼人(徳島インディゴソックス)。三塁手への弱いゴロは俊足を生かして同点内野安打となった。さらに、三塁手の送球が大きく逸れて8-7。「よくチームがまとまって6点取り返した」(小林)。5点差からの大逆転となった。

 その後も四国アイランドリーグplus ALL STARSは攻撃の手を緩めなかった。8回表にも相手のミスにつけこみ、2死三塁からワイルドピッチで9-7。これが最終的に効いた。

 カブキJAPAN投手陣は8回裏に犠飛で1点を失うも、3番手以降はバレット・フィリップス(高知ファイティングドッグス)、中日ドラゴンズからの育成派遣選手・岸本淳希(香川オリーブガイナーズ)と必死につなぎ、9回裏はリリーバーの平良成(高知ファイティングドッグス)が登板。1死一、二塁から遊ゴロ併殺でサヨナラ負けのピンチを脱出した。4時間を超えるゲームの末、ついにカブキJAPANは「摩天楼」ロックランド・ボールダーズの攻略を果たし、通算成績も4勝5敗とした。

 だが、戦いはまだまだ続く。6連戦の掉尾を飾るのは、ロックランド・ボールダーズとの3連戦最終戦。前半折り返しでの5割復帰も賭けた大一番となる。現地時間6月19日14時(日本時間6月20日3時)からアメリカ・ニューヨーク州ポモナにあるプロヴィデントバンク・パークで行われる戦いは、ニューヨークの日差し以上に熱いものとなりそうだ。

四国IL plus ALL STARS
200 000 610 | 9
000 043 010 | 8
ボールダーズ

四国IL plus ALL STARS:正田、嘉数、フィリップス、岸本、平良-鶴田、垂井
ボールダーズ:Gouin、Carela、Joseph、Butler-Nidiffer

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