好投の前田健太に指揮官「闘志と心を見せてくれた」 地元紙は犠打も称賛

打球直撃から中4日の登板で7回途中1失点、女房役は「制球は支配的だった」と絶賛

 ドジャースの前田健太投手は19日(日本時間20日)、本拠地でのブルワーズ戦に先発し、6回1/3を6安打1失点、3四球8奪三振と好投した。7勝目こそならなかったものの、今季最多タイとなる107球を投げて試合を作り、1点のリードを許したまま降板。チームは8回に代打ヘルナンデスのソロ本塁打で同点に追いつき、9回に代打グランダルがサヨナラ押し出し四球を選んで2-1で勝利した。デーブ・ロバーツ監督は、サヨナラ勝ちを呼ぶ力投を見せた前田の闘志を絶賛している。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」が報じている。

 初回1死にいきなり先制ソロを浴びた前田。91マイル(約146キロ)の速球が甘く入り、ジェネットにセンター左に運ばれた。記事では、この1球については「制球ミス」と伝えている。

 だが、その後は無失点に抑える力投。2、3回はピンチを背負いながらも、相手に追加点を与えなかった。記事では高低に有効に投げ分ける投球を絶賛し、女房役のエリスが「彼のファストボールの制球は、ホームランの後は支配的だった。我々にとっては大きかったね」と話したことも紹介している。前田が最少失点で踏ん張ったことで、ドジャースのサヨナラ勝利が生まれた。

 不安を抱えながらの登板の中、いつもどおりの安定感を見せたことも、称賛を呼んでいる。前田は14日(同15日)のダイヤモンドバックス戦で6勝目を挙げたが、6回に強烈なピッチャー返しが右脚に直撃して降板していた。しかし、この日は通常の登板間隔である中4日で先発。記事によると、登板間にはブルペンでの投球練習は行わず、この一戦に備えていたという。

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