球界一の遊撃手へ― ホークス今宮が見せる著しい成長
打撃向上もその真骨頂は「守備」
交流戦5試合目だった6月2日の中日戦(ヤフオクD)で今季初の1番で起用されると、16試合連続でリードオフマンを務めた。ソフトバンクは2年連続で交流戦最高勝率に輝き、今宮も12球団の交流戦規定打席到達者の中で14位の打率3割2分9厘をマーク。チーム内でも4割1分5厘でブレーク中の城所龍磨に続き、2番目の成績を残してチームに貢献した。
驚異の打撃成績はもちろんだが、そこはやはり今宮健太。彼の真髄は、守備にある、と、交流戦で痛感させられた。
神宮球場で行われた14日のヤクルト戦。2点リードで迎えた2回のプレーだ。この回、先発の山田大樹がヤクルト打線につかまる。
先頭の山田哲人に四球を与え、バレンティンには左前打。西田明央の中堅フェンス直撃の適時二塁打を浴び、中村悠平の中前適時打、代打・飯原誉士の遊ゴロで3点を奪われ、逆転を許した。この直後のことだ。