巨人から育成指名も辞退 北米遠征中の四国IL選抜・松澤「今度は支配下で」
昨年ドラフトで育成3位指名も…靭帯損傷発覚で入団辞退した23歳にインタビュー
愛知・誉高を経て朝日大を卒業し、昨年は香川オリーブガイナーズ1年目でフルスイングを貫徹。左投左打で181センチ85キロというスケールの大きさから43打点(リーグ最多)を挙げた。加えて外野手部門でベストナインに輝き、読売巨人軍から育成ドラフト3位指名も受けた松澤裕介。しかし、その後のメディカルチェックで左手手指関節靭帯損傷が発覚し入団を辞退。彼の2015年は「晴れのち雨」で終わった。
そこからの捲土重来。再びのNPB指名を目指して始まった2年目は前期を終え、118打数32安打。1本塁打、7打点で打率.271。本来の実力をすれば全く満足いく成績ではない中、再び旅立った北米の地で23歳の松澤は何を考え後期へ、そして未来を切り拓く推進力を得ようとしているのだろうか? その本音を探った。
――北米遠征も10試合(現地時間6月19日現在)が終わり、2回目の出場となる松澤選手は46打数9安打2打点です。昨年の経験を踏まえ、まず今年北米遠征でやろうとしていることは?
「まずは『四国アイランドリーグplus ALL STARS』としてですね。昨年は6勝10敗と悔しい思いもしたし、チームとして1つになりきれなかった感じもあったのですが、今年は四ツ谷良輔(愛媛マンダリンパイレーツ)や小林義弘(徳島インディゴソックス)が「1つになろう」という意識で引っ張ってくれている。僕もそこに乗っかって、『KABUKI SPIRITS!』で一丸になって戦う姿勢を出していこうとしています。僕の中ではここまでよくできていると思いますね。
――その「よくできている」原因は他にもありますか?
「中島輝士監督からも『いつも違う選手とキャッチボールをしろよ』とコミュニケーションを取る話を頂いていますし、首脳陣の皆さんやスタッフも皆さんも僕らがプレーしやすい環境を作ってくださっています。また、今年は年齢が近く若い選手が多いので、いい雰囲気でやれていると思いますね」