広島9連勝 相手の交錯&落球でサヨナラに緒方監督「信じられない幕切れ」

気を引き締め直す指揮官、「この2試合はミスもかなりあったので、そこは反省」

 先発の戸田が、3回に2失点して早々と降板した。指揮官は「3回に様子がおかしかったので、コーチに行かせたら左手にマメができたということだった。本人は大丈夫だと言ったので投げさせたが、ベンチから見ていてもわかるほどボールの勢いが落ちていたので、早めに交代させた」と事情を説明した。

 その後は5人の継投で、阪神打線を1点のみに抑え、最終回の逆転劇につなげた。緒方監督は「一岡は1点取られてしまったけど、九里も今村も、投手がみんな最少失点に抑えてくれた」とリリーフ陣を褒め、9回2死から同点打を放った會澤を「今は本来の調子ではないけど、打撃を生かしてもらいたい選手。あの場面では、彼のハートの強さが出たね」と評価した。

 チームでは18年ぶりとなる9連勝にも、緒方監督は「レギュラーシーズンが再開して、最初の3連戦で阪神に3つ勝てたのは大きい。この2試合はミスもかなりあったので、そこは反省しつつ、1戦1戦、今日のようにチーム一丸になって戦っていきたい」と、いつも通りの言葉で会見を締めくくった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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