イチロー、2戦連続先発出場も無安打1四球 3000本まで残り「16」のまま
第5打席に四球で出塁→プラドの二塁打でダメ押し点ホームイン
マーリンズのイチロー外野手が26日(日本時間27日)、本拠地で行われたカブス戦に「1番・中堅」で先発出場したが、4打数無安打1四球1得点に終わった。左手首の痛みを訴えた正中堅手オズナに代わり2戦連続先発出場も、2試合ぶりの無安打となった。チームは6-1で勝利し、リーグ最高勝率カブスとの4連戦を3勝1敗と勝ち越し。エース右腕フェルナンデスが、カブス先発野手全員から三振を奪う計13奪三振の快投で今季10勝目を飾った。
この日のカブス先発は、これまで対戦打率.345と好相性の右腕ハメル。第1打席はカウント1-1から3球目速球を捉えてセンターへ弾き返したが、中飛に倒れた。
第2打席は、相手の好守に阻まれた。同点で迎えた3回1死走者なしの場面で、カウント1-1から3球目スライダーを振った。フワリと浮いた打球はレフトの浅い位置に落ちるかと思われたが、カブス左翼のコントレラスが見事キャッチ。本来は捕手ながら打撃センスを買われ、メジャーレベルで左翼を守ったのは2度目だった。
1-1で迎えた5回無死二塁での第3打席では、初球でバントを試みたが惜しくもファウル。続く2球目を振り抜いた二ゴロは、二塁走者を三進させる進塁打となった。
7回無死一塁での第4打席は、カブス2番手の左腕ウッドと対峙した。再び初球でバントを試みるが、失敗してファウル。カウント1-2と追い込まれてからの4球目高め速球にバットが反応、ハーフスイングで止めたが、バットの根元をかすったボールが捕手のミットに吸い込まれ、三振に倒れた。
2点リードで迎えた8回2死一、三塁で迎えた第5打席は、カブス5番手コンセプシオンから四球を選び、この日初出塁を果たした。その後、次打者プラドがセンターの頭上を越える特大二塁打を放った間に一気に一塁から生還。貴重なダメ押し点のホームを踏んだ。
結局、イチローは4打数無安打1四球1得点で打率を.336とし、メジャー通算安打数は2984本、3000安打まで残り16本のままとなった。27日(同28日)は試合がなく、28日(同29日)からは敵地デトロイトでタイガースと3連戦。DH制が採用されるア・リーグ本拠地での交流戦のため、イチローの出場機会も増えそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count