日本とは、もはや別物? メジャーリーグのトレード事情
GMら首脳陣が入れ替わると、チーム作りの信念も変わる
日本のプロ野球では信じられないようなトレードが、メジャーリーグではこれから今シーズン中にいくつも起こるだろう。有名選手の名前が見出しを飾るのは間違いないが、実は見出しの下にある本文に記されたマイナーリーガーの名前も気にかけておくと、また違った楽しみ方ができるかもしれない。
1つのトレードを見ても、それぞれのチームの思惑、そしてチーム作りの信念などが見えてくる。これを舵取りするのが、GM(ゼネラルマネジャー)や、その下でいろいろなデータやスカウトのレポートを取りまとめる「ベースボール・オペレーションズ」の人間たちだ。
過酷な野球界では、彼らの入れ替わりも選手同様に激しい。GMや球団社長が代われば、チーム作りの信念が変わる。人が替われば、考えが変わる。
トレードが頻繁に行われる理由は、球団同士の競争が生み出すものであることに間違いないが、この目まぐるしいほどの人の入れ替わりが、その原因でもある。人の入れ替わりが止まらない限り、トレードの波も静まることはないだろう。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」新川諒●文 text by Ryo Shinkawa