元阪神マートンの今 地元紙に明かした、“阪神愛”とメジャー復帰への想い
カブス傘下3Aアイオワで打率.333と奮闘中、昇格のチャンス待つマートン
カブス傘下3Aアイオワでプレーする元阪神のマット・マートン外野手について、地元メディアが特集を組んでいる。日本では6年間で通算打率.310の好成績をマークし、虎ファンからも愛された好打者は、今季から米球界に復帰。08年途中まで所属したカブスの傘下アイオワで、ロッキーズ時代の09年以来となるメジャー昇格を目指して奮闘中だ。アイオワ・カブスの本拠地デモインの地元紙「デモイン・レジスター」の取材に対して、今も持ち続ける“阪神愛”、そしてメジャー昇格への意気込みを明かしている。
マートンは昨季限りで阪神を退団。カブスとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーキャンプに参加した。しかし、虫垂炎で一時離脱するなど不運もあり、5試合で打率.444を残しながら開幕メジャーはならず。アイオワでは川崎宗則内野手ともチームメートで、ここまで43試合出場で打率.333、1本塁打、23打点と好成績をマークし、昇格のチャンスを待っている。
記事では「彼は今、メジャー復帰を目指すベテラン選手だ」と説明しつつ、「アイオワ・カブスはマートンをよく見極めなければならない」とも指摘。34歳という年齢がネックの1つになることは間違いない。また、現在メジャー最強とも言われるカブスがナ・リーグ最高勝率を誇っているため、たとえマートンが3Aで好成績でも、チャンスは限られている。ただ、けが人が出た時には昇格候補として地元メディアでマートンの名前が挙がったこともある。
マートンは05年にカブスでメジャーデビューし、翌06年には144試合出場で打率.297とブレークした。しかし、その後は徐々にメジャーでの出場機会を失い、アスレチックス、ロッキーズと渡り歩いて、10年に阪神に加入。初年度にいきなりシーズン214安打の日本記録(当時)をマークすると、14年には打率.338で首位打者に輝くなど、阪神に欠かせない存在となった。