ソフトバンクは5点差から同点、そしてサヨナラ! 工藤監督も「すげ~な~」
4安打のキャプテンには「スーパーウッチーくんが出たね」
また、工藤監督はこの日4安打の内川聖一に対しても賛辞を贈った。
「今日はスーパーウッチーくんが出てくれた。みんなが打てないときでも逆方向にしっかり飛ばせるのが、さすがだなと思わせるところ。集中して試合に臨んでくれた結果かなと思う」
6月12日以来、久々のヤフオクドームでの試合には3万8043人の観客が集まったが、5点ビハインドの劣勢に7回裏終了時には多くの人が帰路についた。工藤監督は「誰も帰ったりしてないよ、あれはみんなトイレに行ってただけだろ」とおどけた後に、こう続けた。
「(逆転勝利は)大きいよ。中盤5点差は厳しいところだと思うが、みんながチャンスを活かすんだという思いで8回に同点にしてくれた。本当はあそこで(勝ち越しを)決めてしまえれば良かったのかもしれないけど、こうやってサヨナラにつながった。勝つことがみんなの幸せを呼んでくるんだと思う」
これで2位ロッテとは再び7.5ゲーム差に戻った。たかが1勝。しかし、この日の白星は、ソフトバンクにとってこの上なく大きな“鷹が1勝”だ。
【了】
藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura