広島菊池、先制2点打含む3打点の活躍 「なんとか黒田さんのために…」
広島は32年ぶり11連勝、「ちょっとしたミスで崩れないようにしないと」
広島の菊池涼介内野手が、29日のヤクルト戦で先制の2点タイムリー二塁打を含む3打点をマークし、お立ち台に上がった。日米通算200勝にあと1勝となったレジェンドとともに壇上に上がった菊池は、「なんとか黒田さんのために打ちました」と喜んだ。
山田のソロで1点リードを許して迎えた3回。緒方監督が「理想的な形」という下位打線から作った1死満塁のチャンスで、菊池の当たりは右中間を破った。「チャンスだったので、強気にいこうと思った。いつも通り入っただけ。たまたまだじゃないですか」と、初球攻撃での一打を振り返った。
打率3割をキープし、得点機での活躍も目立つが、菊池は「数字は全く興味がない。キャンプからずっとやってきたことを続けているだけ。つなげようという気持ちが結果につながっているだけ」と普段通りを強調した。
チームは32年ぶりの11連勝と波に乗っているが、「今はいい流れなので、ちょっとしたミスで崩れないようにしないと」と気を引き締め、「意識せず、普通にやれているのがいいのかな」と、好調の要因を明かした。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo