広島、球団記録12連勝はならずも…緒方監督「(次に)つながるものだった」
中村恭には「ゲームを作れなかったのは残念」、切り替えて「カードの頭を取れるように」
広島は30日、マツダスタジアムで行われたヤクルト戦に2-5で敗れ、交流戦から続いた連勝は11で止まった。球団記録の12連勝はならなかったが、緒方監督は「リリーフ陣は粘って投げてくれたし、打者も集中力のある攻撃をしてくれて、明日につながるものだった」と、落胆した様子はなかった。
先発の中村恭が4回までに4点を奪われ、試合の主導権を相手に渡した。緒方監督は「ゲームを作れなかったのは残念。全部が芯でとらえられた当たりではなかったし、アンラッキーな部分もあった。ただ、4回の大引のところ。あそこを投げ切ってくれれば、ゲームを作れたのにね」と、2死からの4失点目を悔やんだ。
中村恭の後を継いだオスカル、九里、一岡が無失点に抑えたリリーフ陣を褒めた緒方監督は、9回に登板して1失点した今村についても「これからもこういうゲームでしっかり投げてもらわないといけない投手。頑張ってほしい」と期待した。
6月14日から続いた連勝に、ついに終止符を打ったが、指揮官は「ヤクルトとの3連戦は2勝1敗で終わったわけだから。明日から移動してまたゲームが始まるけど、これまでのように一戦一戦、カードの頭を取れるようにやっていきたい」と気持ちを切り替えていた。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo