悩める四国IL選抜主砲、「NPBを目指すのか。それともアメリカに帰るのか」

北米遠征で結果残したザック・コルビー、胸に秘める想い

 前期は高知ファイティングドッグスの4番として99打数30安打4本塁打17打点。打率.303。北米遠征では「四国アイランドリーグplus ALL STARS」の4番として、キャンナムリーグ19試合で76打数23安打1本塁打16打点と貫禄の成績を残すザック・コルビー内野手。日本人の心を持つアメリカ人左打者が、178センチ、95キロの身体をいっぱいに使い「KABUKI SPIRITS!」を表現する。

――北米遠征もついにキャンナムリーグでの19試合が終了しました。ザック・コルビー選手は4番として好調を維持したまま戦いを走り抜きました。まずはキャンナムリーグを終えての感想から聞かせてください。

「自分の調子はキャンナムリーグを通じてよかったと思います。4番というポジションを与えられましたが、様々な状況にあっても自分がいい仕事をできたことには安心しています。周りが僕をリラックスさせてくれる時間もたくさんくれました。だから自分は他の若い野手と比べて年が上なので、守備では特に集中して守りました」

――好調の要因はチームメイトにもあったわけですね?

「最高のチームメイトです。若いチームだけと、よいバランスを保っていますし、守備も攻撃も良い。守備でミスをしても、よくカバーし合っています」

――その一方、キャンナムリーグはザック・コルビー内野手にとって初の経験となりました。印象はどうですか?

「北米のリーグはやはりどこもパワーゲームになりますね。ゆえにピッチャーの制球力がよくなかったりもするのですが、攻略するのはかなり難しくなります」

――今回の北米遠征では「ホームステイ」という試みもありました。そこについてはどう思いますか?

「若い選手にとってはすごく良いことだと思います。ホームステイすることによって、まるで家族と住んでいるような安心感が出てきますし、ホストファミリーの元に帰れば料理もできていて、何も心配することなく普通に生活することができました。年上の人たちの中にはプライバシーや一人の時間を大切にする人もいるかもしれないですけど、僕は好きですよ。北米のカルチャーを学べるという部分でも、日本人の選手たちにとっては良い経験になっていると思う。自分たちで理解して行動することができるようになるというのは、野球をする上でも、これから生きていく上でもとても大事です」

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