阪神能見、最下位転落を阻止する粘投 マテオ―藤川―ドリスも無失点リレー
6回6安打2失点で5勝目、チームの連敗を2でストップ
阪神・能見篤史投手が2日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発し、6回6安打2失点で5勝目(6敗)を手にした。走者を許しながらも粘りの投球を見せると、3-2と1点リードの7回からはマテオ―藤川―ドリスが無失点リレーで切り抜け、チームの連敗を2でストップさせた。
初回からエンジン全開だった。140キロ中盤の直球にスライダー、フォークと切れ味抜群の変化球がコーナーに決まる。2点リードの2回1死一塁で福田に一時は同点となる2ランを右翼席に運ばれたが、その後は走者を出しながらもきっちりと要所を締めた。
最終イニングとなった6回には2死満塁のピンチを招いたが、堂上をオール直球の3球勝負で見逃し三振。先発の役目を果たした左腕は「今日は最初から飛ばして、いけるところまでいこうと思って投げました。ゲームは作れた」と胸を張った。
気持ちの入った投球を見せた能見に香田投手コーチも「気合満点の投球。初回からぶっ飛ばしていたね。しっかり抑えてくれた」と賛辞を送った。ヤクルトが勝ったため、負ければ最下位転落となっていた一戦。ベテラン左腕の意地の投球がチームを救った。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count