日米共通? オールスターは「野球の価値」を高める絶好のチャンス
MLBのオールスターは開催地の街の魅力を世界に発信する機会
さらにサンディエゴの中心部では色とりどりのカラーパウダーを浴びながら5kmのコースを走るカラーランも開催される。「地球上で最もハッピーな5km」をモチーフとするイベントには、各球団のマスコットやレジェンドたちも参加する予定だ。このカラーランは2009年のセントルイスのオールスター期間中の開催に始まり、今回で7度目を迎えることとなる。
オールスター期間中、MLBはスポンサー企業と力を合わせ、さまざまな取り組みを行う。「プレーボール・パーク」と題したイベントで子供たちに野球やソフトボールに触れる機会を作る。米国野球連盟、そしてソフトボール連盟などと共同で、子供たちへの野球教室などさまざまな催しを行う。近年野球人口の減少が懸念されているため、野球に注目が集まるこの期間に普及活動へも力を入れる。
メジャーリーグのオールスターはただの野球界のお祭りではなく、全米、そして世界が注目する一大イベントとなる。これは開催地にとっても街の魅力を世界に発信する機会であり、野球にとっても競技以外の価値を提供する場になっている。
一方、日本のオールスターでも、次世代の野球ファンを取り込む催しは企画されている。そのうちの1つがドリームキッズチャレンジだ。応募者の中から選出された子供たちがグラウンド上でホームランダービーの捕球を経験できたり、オールスター出場選手のノック捕球を体験したりすることができる。