日米共通? オールスターは「野球の価値」を高める絶好のチャンス
日本では復興支援招待を今年も実施
さらに、第2戦の横浜スタジアムで開催されるのは「キャッチボールクラシック」だ。小学校でのキャッチボール普及の観点から始められた取り組みで、今回で4度目を迎える。キャッチボールの要素を競技化し、オールスター試合前のエキシビションとして開催される。子供たちにいろいろな形で野球に触れてもらう場を提供している。
日米ともに、オールスターのイベントを活用して次世代への野球普及を一つのテーマとして掲げていることが、期間中の催しを見ても理解できるだろう。
さらにプロ野球では、第1戦のヤフオクドーム、そして第2戦の横浜スタジアムで東日本大震災以降継続している復興支援招待を今回も実施。被災地より福岡県、神奈川県に避難している人たちを500人ずつを招待する。毎年恒例の復興支援の形となっているが、これも野球の新たな価値を提供していると言えるだろう。
ファンや関係者が選ぶ最高の選手たちが一度に見られる「夢の球宴」ではあるが、野球をテーマに開催されるグラウンド外のイベントに目を向けてみるのも面白い。野球普及活動、そして健康促進と改めて「スポーツの価値」を考えさせられるものも多い。
今年は横浜ではプロ野球界初となるオールスター体験型イベントも開催される。さまざまな事象と、スポーツとの融合。オールスター期間中ならではのさまざまな取り組みも今後増えていくだろう。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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新川諒●文