文字通りの「縁の下の力持ち」 パ・リーグTVの「裏側」を支える人々

「オペレーション」「データ入力」「動画」各チームのプロが手掛ける細分化された仕事

 堀内氏らを中心に構成されたシステムを利用して配信業務を進めるのは、オペレーションチーム。パシフィックリーグマーケティング(PLM)が入居するビルの3F、「パ・リーグデジタルメディアセンター(PDM)」と名付けられたスタジオ式のフロアには、3つのモニターと面するように、多数のパソコンなどが配備され、そこで各スタッフが試合進行とともにリアルタイムで、さまざまな作業を行う。

20160705_ptv3パ・リーグデジタルメディアセンター(PDM)【画像:(C)PLM】

 最も前の前に陣取るのは、1球ごとに情報を入力する「データ入力チーム」だ。1球1球を正確かつ素早く、特別に用意されたアプリケーションへ、細分化された情報を入力していく。集中力と、些細なことも見逃さない余裕が求められるかなりタフな仕事ではあるが、こちらも研修を経て割り振られたスタッフが、慣れた手つきで事象を入力していく。

 データ入力チームの後ろに位置するのは「動画チーム」。有料サービスのイニングVODの作成、そして無料で視聴可能な「切り出し」動画の制作を管理スタッフの指示、あるいは各スタッフが切り出して最終的に管理スタッフに判断を仰いでから配信される。事象が起きてから早ければ5分、遅くとも15分程度。研修を経て担当を割り振られたスタッフが、有料サービス用のイニングVODアップロードなどの作業と同時並行で素早くツールへ登録し、ファンの下へそのシーンの動画が届けられる。さらにその動画はソーシャルメディア(SNS)やスポーツナビなどにも掲載され、一気に拡散されていく。

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