「飄々と」チーム支える中継ぎ DeNA三上、本拠地での球宴へ「特に楽しみ」
両リーグトップタイの20ホールド、「勝利の方程式」の欠かせない存在
「マツダオールスターゲーム2016」の監督推薦選手が4日にNPBから発表され、ファン投票を含め、セ・パの各28選手が決定した。
160キロ超の剛速球を投げる日本ハム・大谷翔平や豪快なホームランを描くヤクルト・山田哲人ら、スター選手が勢ぞろいした印象だが、決して派手さはなくても夢の球宴に名前を連ねて選手もいる。その1人が、DeNAの三上朋也だろう。
今季は30試合に登板し、防御率2.12。中継ぎ投手の評価の指標となるホールドは、すでに20に到達。その数は、両リーグ通じてトップタイに位置する。守護神・山崎康につなぐ8回を託され、チームに貢献。7回を投げる須田、田中と共に「勝利の方程式」に欠かせない存在となっている。
その奮闘ぶりとは裏腹に決して注目度が高いわけではない。外国人セットアッパーのように150キロを超える速球で圧倒するタイプではなく、スリークォーターから正確なコントロールで内外を投げ分ける。「のらりくらりと抑える投手」と自称するように走者を出しながらもゼロで抑えていく。マウンドで感情を表に出すこともない。「飄々と」という表現がピッタリな印象だ。