田中将大、エースの仕事 8回途中無失点に指揮官「ブルペンを休ませられた」
17連戦中のヤ軍、ジラルディ監督は6勝目の右腕に感謝「終盤までゼロは大きかった」
ヤンキースの田中将大投手が5日(日本時間6日)、敵地でのホワイトソックス戦に先発し、7回2/3を6安打無失点6奪三振1四球と好投し、6勝目(2敗)を挙げた。ヤンキースは打線も20安打で9点を奪い、9-0で快勝。田中は自身3連勝となった。
田中は2回に1死から連打を浴びて二、三塁のピンチを迎えたが、8番A・ガルシアをスプリットで空振り三振、9番シャックをレフトライナーに仕留めて無失点。3回からの3イニングは1四球のみと快投すると、6回は1死一、二塁のピンチで5番フレーザーを一ゴロ併殺打に仕留めた。
打線の大量援護に恵まれる中、田中は7回を3者凡退に仕留めると、8回2死からイートンにヒットを許したところで降板。103球を投げてストライクは71球。中5日の登板で好投を見せた。
試合後、ジョー・ジラルディ監督は「タナカは変化球でうまく緩急をつけていた」と評価。今季、好成績を残している中5日でまたしても結果を残したことについては「特段球威があったわけではない」として「ストライクを先行させていたのが良かった」とコントロールの良さを好投の要因に挙げた。
ヤンキースは現在、17連戦中。終了後にはオールスター休暇に入るものの、総力戦となっているだけに、連戦の12試合目で田中が8回途中までマウンドを守った意味は大きい。指揮官も「終盤までゼロを並べてくれたのは大きかった。ブルペンを休ませることができた」とエース右腕の仕事ぶりに感謝した。
ローテーション通りにいけば、次回登板は中4日で前半戦最終戦の10日(同11日)インディアンス戦となる予定。エースとして、後半戦へ弾みをつける投球を見せたいところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count