上原浩治、堂々たる今季4セーブ目 指揮官は“日替わり”から”専任”に翻心
2試合連続Sで信頼回復、試合後に「コウジがクローザー」とファレル監督断言
レッドソックス上原浩治投手が、新守護神に任命された。9日(日本時間10日)に今季17セーブを挙げているキンブレルが左膝を負傷して故障者リスト(DL)入り。手術を要し、3~6週間も戦列から離れることが決まった。これに伴い、試合後、ファレル監督は「クローザーはコウジ」とベテラン右腕を指名した、と複数の米メディアが伝えている。
球団公式サイトによれば、キンブレルのDL入りが決まったこの日の試合前、指揮官は上原と新加入のジグラーを日替わりでクローザー起用することを示唆していたが、落ち着きのあるマウンドさばきが監督を翻心させた。3点リードの9回にマウンドに立った上原は、先頭ロンゴリアにレフト前ヒットを許したが、後続3人から危なげなくアウトを奪って試合終了。前日に続いて2試合連続セーブをマークし、マウンド上で小さくガッツポーズした。
試合後の会見で、ファレル監督は「コージがクローザー」と名言。「彼が投げられない日はブラッド(ジグラー)を使える。試合終盤にはある程度の安定感が重要になる。その意味でも、我々クローザーはコウジが務める」と話したそうだ。地元中継局「NESN」公式サイトが伝えている。
今季の上原は主にセットアッパー役を任されていたが、36試合に登板し、2勝3敗4セーブ、防御率4.81と好調とはいえない成績を残していた。だが、1発を浴びながらもセーブを記録した8日に続き、この日は先頭打者に安打されながらも落ち着いて試合を締めた。経験と実績を買われての守護神任命。7月に入り、6勝2敗と調子を上げてきたチームを支えたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count