イチロー代打で2年ぶり死球、残り「10」のまま3000安打達成は後半戦に
スライダーが左膝直撃、球場は大歓声から一転、大ブーイングに
7戦連続で先発を外れたマーリンズのイチロー外野手は10日(日本時間11日)、本拠地でのレッズ戦に7回に代打出場し、左膝内側に死球を受けた。メジャー通算2990安打、3000本までは残り「10」と変わらず、偉業達成は球宴明けまで持ち越されることになった。チームは7-3で勝利し、前半戦を3連勝で締めくくった。
4点リードの7回無死一塁の場面。代打に指名されたイチローは、地元ファンの大歓声とイチローコールを受けながら打席へ向かった。レッズ4番手右腕イグレシアスと対峙。2ストライクからの3球目83マイル(約134キロ)スライダーは、大きく変化しながら鈍い音を立ててイチローの左膝にぶつかる死球となった。途端に球場からは大ブーイング。イチローは一瞬その場にうずくまったが、ベンチから飛び出してきたトレーナーが状態を見る前に立ち上がり、一塁へ向かった。その後、守備に就くこともなく、前半戦を終えた。
開幕前は第4の外野手として限られた出場機会になることが予想されていたイチローだが、正外野手の怪我や打撃不振により、これまで31試合に先発出場、42試合に途中出場している。その中でも打率.335、55安打、7盗塁を記録。6月15日パドレス戦では、日米通算4257安打を記録してピート・ローズ超えを果たし、7月4日メッツ戦では、代打で右中間二塁打を放ってメジャー3000安打まで残り「10」としていた。最近7試合では先発を外れてベンチスタート。3戦連続快音は響いておらず、金字塔到達は15日から始まる後半戦までお預けとなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count