広島完敗、黒田を援護できず 緒方監督「苦しい展開で投げさせて申し訳ない」
日米通算200勝かかった一戦も…「もう少し考えた采配をしていれば」
広島は13日、マツダスタジアムで行われた巨人戦に0-6で敗れた。日米通算200勝のかかった黒田を援護できず、緒方監督は「苦しい展開で投げさせてしまって申し訳ない」と肩を落とした。
1回、2回と2イニング連続で先頭打者が四球で出塁したが、先制点を奪えなかった。1回はけん制死、2回は盗塁失敗でチャンスを逃した。緒方監督は「序盤の作戦面で、もう少し考えた采配をしていれば、違った展開になったかもしれない」と、立ち上がりの逸機を敗因に挙げた。
2回に先制を許したが、5回までは0-1のスコアが続いた。「黒田は粘り強く投げていたが、6回の2点目の後、村田に失投を打たれてしまった。あそこはなんとか踏みとどまってもらいたかったが、仕方ないね」と、ベテランを責めることはなかった。
前日に19安打した打線は、広島出身の左腕を打ち崩せず、4度目の完封負けを喫した。緒方監督は「田口は低めに制球された、素晴らしい投球だった。以前に対戦した時と、ピッチングの組み立てを少し変えていた。それは想定済みだったが、それ以上の投球をされてしまった」と脱帽し、「最初のチャンスを逃したのが痛かった」と、ここでも序盤の攻撃を悔やんだ。
オールスター前の最後の試合で、黒田は日米通算200勝に2度目の足止めとなったが、緒方監督は「登板間隔がまた少し空くけど、次のマツダスタジアムでの登板で、節目の投球をしてもらいたい」と、次戦に期待した。
【了】
大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo