決勝打に珍しくガッツポーズの阪神福留 「ベンチ前でみんながやっていたので…」
延長11回に決勝2点二塁打、ファンに感謝「こんなチーム状況ですけど…」
4番の仕事で阪神に勝利をもたらした。福留が4打数3安打、1本塁打3打点の活躍でヤクルトに4-2で勝利。延長11回2死二、三塁。「いいところでまわってきて打ててよかったです。若い選手が(チャンスを)作ってくれてピッチャーも頑張っていたので、(チーム)最年長なのでなんとかしようと思っていた」と気迫のこもった打席だった。ヤクルトのペレスから中越えの決勝2点二塁打を放った。
二塁に到達するとガッツポーズが飛び出した。「(三塁)ベンチで全員が出て、(ガッツポーズを)やっていたので、ついつられました」と周りのナインに導かれた。ベンチ一丸となって戦った証だった。
5回には5月26日以来の4号本塁打。「あまりにも久しぶりすぎて、『こんなんだったかな』と思って、ベースをまわっていました」と苦笑い。それでも大きな1点となった。4時間を超える長い試合でも虎党は最後まで熱狂。「こんなチーム状況ですけど、ファンの方が来てくれて感謝しかないです」と低迷していても声援をくれることに頭を下げた。
5位で前半戦終了。明日からは球宴休みになるが「この休みをしっかり自分たちの見つめる時間に使って、後半戦、巻き返せるように頑張りたいと思います」とファンに約束していた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count