【日米大学野球】 侍J大学代表、米国代表に2-10で黒星 優勝決定は第5戦に持ち越し
先発の神大・濱口が4回途中5失点など自慢の投手陣が乱調
第40回日米大学野球選手権第4戦が16日、静岡県草薙総合運動場野球場で行われ、日本が2-10で敗れ、対戦成績は2勝2敗の5分に戻された。17日に行われる第5戦が優勝決定戦となる。
先発を務めたのは、神奈川大4年の濱口遥大。中継ぎとして3回無失点に抑えた前日に続く“連投”での先発となった。140キロ台中盤の速球と変化球でアメリカ打線を攻めたが、自らのミスで自滅する形になった。
2回に味方失策と右中間二塁打で無死二、三塁とすると、暴投で1点。さらにセンターへ犠牲フライを上げられ、2点先制を許した。
4回は先頭から中前打、右翼線二塁打で無死二、三塁とすると、次打者ホワイトに死球を当てて満塁。代打ヒウラの初球で暴投して1点を献上したところで降板した。
無死二、三塁でマウンドを継いだ2番手・水野滉也(東海大北海道)は、1死後、8番スコウグに右翼ポール付近へ今大会第1号となる3ランを献上。さらに、2死一塁からの三塁打で1点を追加されて降板し、3番手の齊藤大将(明治大)も2死三塁から中前打で1失点。この回、打者一巡の猛攻で6点を失った。
攻撃は、初回から四球と左前打で得点圏に走者を置いたが、決定打に欠いて無得点。4回には先頭の楠本泰史(東北福祉大)がレフト前安打で出塁すると、1死後に吉川尚輝(中京学院大)が右中間に安打を放ち、一、三塁とチャンスを広げるも、やはり1打が出なかった。
一矢報いたのは8回。1死から安打と四球で一、二塁とし、捕逸でそれぞれ進塁。2死二、三塁から4番の大山悠輔(白?大)が四球で満塁としたところで、4回守備から負傷した吉川尚に代わり途中出場した京田陽太(日本大)の左翼への安打と相手失策で2点を返した。
4回守備では、遊撃を守った吉川尚が足を負傷するアクシデントも発生。日本代表らしさを出しきれないままに敗れる悔しい試合展開となった。
米国代表に傾きかけた流れを引き寄せ、最終日17日の第5戦で2大会連続優勝を決めたい。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count