進化する二刀流に弱点はあるのか 「打者・大谷」が“苦手”とする投手は?
「打者・大谷」が苦手とする投手たち、その共通項は…投打とも「SB攻略」が鍵?
○「打者・大谷」が苦手とする投手たち
楽天・則本昂大 7打席 7打数 1安打 3三振 対戦打率.143
西武・十亀剣 27打席 23打数 4安打 9三振 対戦打率.174
ロッテ・大谷智久 11打席 11打数 2安打 3三振 対戦打率.182
ロッテ・西野勇士 7打席 7打数 0安打 1三振 対戦打率.000
オリックス・佐藤達也 7打席 5打数 0安打 2三振 対戦打率.000
オリックス・平野佳寿 10打席 10打数 1安打 4三振 対戦打率.100
ソフトバンク・バンデンハーク 9打席 9打数 1安打 5三振 対戦打率.111
ソフトバンク・中田賢一 9打席 6打数 1安打 4三振 対戦打率.167
ソフトバンク・サファテ 7打席 7打数 0安打 5三振 対戦打率.000
※成績はいずれも7月17日時点。
そろった中で共通するのは、いずれも右腕、そして140キロ台後半から150キロ台前半をマークするストレートを持つ投手たち。中でも西野、平野佳、中田、サファテにおいては、ストレートとフォークの組み合わせで三振を重ねるという共通項がある。大谷はストレートとフォークに加えてスライダー、カーブも随所に組み合わせるが、「右投げの速球派、フォークが得意球」という、同じようなタイプの投手を苦手としている傾向があると言える。
また前回、「投手・大谷」が苦手としているのも長谷川勇也、松田宣浩、中村晃といったソフトバンク勢がそろっていたが、「打者」としても中田、バンデンハーク、サファテというソフトバンク勢が並ぶ結果に。やはり大谷のさらなる進化には、「ソフトバンク攻略」が鍵となりそうだ。
無敵と思われる大谷にも、やはり苦手な相手はいる。しかしながら、驚くべき速度で進化を続けてきた大谷だけに、すぐさまポイントを修正して対応してくることも十分ありうる。その一方で、それを上回るスピードで他球団が新たな弱点を見付けることもあるだろう。包囲の末の「確保」か、包囲網突破か。大谷と「大谷キラー」たちのつばぜり合いも見逃してはならない。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)