米紙が特集したイチローと敵コーチの“絆”「彼はまだ終わっていない」

イチローはなぜファウルが多かったのか、その答えとは…

 また、イチローの打撃投手を務めていたことから直球への対応力が備わっていることを把握していたという同コーチは、スプリングトレーニングの試合であまりにファウルが多いことから、「なぜ打撃練習の時のように打たないのか」と尋ねたことがあったそうで、その際、イチローは“アメリカでの投球はどのようなものなのか、できる限り観察するために意図的にファウルを打っている”と平然と答えたという。

 メジャー移籍直後から周囲が驚くエピソードを残したイチローは以来、16年の歳月を経て数々の金字塔を打ち立てた。メジャー通算安打も2994本まで積み上げ、3000安打に残すところ6本。メジャー野手最年長の42歳となった今も走攻守でトップレベルのパフォーマンスを見せ、打率.345、出塁率.423、チーム2位の8盗塁をマークしている。

 そんなベテラン外野手に対し、マクラーレンコーチは記事の中で、「彼のことを本当に尊敬しているし、いまだに現役であり続けている。もし彼が何歳なのか知らなければ、実際の年齢を言い当てることは出来ないだろう。彼の体も同じように。いまだに驚異的な状態を保っている。彼はまだ終わっていない」と驚嘆の声を漏らしている。

 周囲の常識を覆すような活躍を残し続けるベテラン外野手。そのプレーは多くの人々を魅了している。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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