広島は3ラン3発で大勝、貯金21に 緒方監督は「四球」と「ナイスラン」評価
丸の粘りの四球&ルナと田中の走塁を評価、先発・岡田にも「しっかり投げてくれた」
広島は19日、マツダスタジアムで行われた中日戦に11-3で大勝した。3、4回に3ラン3本でビッグイニングを作っての完勝に、緒方監督は「各バッターがいい集中力を持って打席に入ってくれている」と、満足そうだった。
先発の岡田が8回を投げて3失点。ボークなどで崩れた6回を除けば、打たれた安打は2安打のみと安定した投球だった。緒方監督は「岡田は試合の入りがよかった。真っ直ぐも力があって、向かっていく投球ができていた。3回ぐらいまではカウントを取る球に苦労していたけど、中盤からは変化球もしっかり投げていた」と評価し、「前回は勝ったけど、変化球の精度など、悪いところがあった。そのあたりを反省して、今日はしっかり投げてくれた」と成長を褒めた。
打線は3回に新井、4回には田中、鈴木が3ランを放ち、2イニングで11点を奪って中日先発の大野をKOした。指揮官は「今日も打線がよかった。3本のホームランはもちろんだけど、新井の前の丸が粘ってフォアボールをとったのが大きかった。あれでピッチャーもがっくりきたと思う」と、打線のつながりを強調した。さらに「ルナと(田中)広輔のナイスランがビッグイニングに繋がった」と、走塁面の評価も忘れなかった。
後半戦連勝スタートで、貯金は今季最多の21。快進撃を続けるカープの勢いは、止まる気配がない。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo