西武に不可欠な存在 栗山巧の高い貢献度示す“あるデータ”
ホークス柳田、中村晃に次ぐ数字
映画化もされた書籍「マネー・ボール」で日本でも一気に浸透したアメリカ発祥のデータ指標「セイバーメトリクス」。そのセイバーメトリクスの数値の一つに「IsoD」というものがある。これは「IsoD=出塁率-打率」で表される数値であり、どれだけ四死球を選ぶ割合が高いかを示す。一般的にIsoDの数値が0.100を超えれば、球界トップクラスと言われている。簡単に言えば打率が低くても、出塁率が高ければIsoDは高い数値を出すのだ。
栗山の今季のIsoDを見てみると(数字は7月22日終了時点)、打率.301に出塁率.423のためIsoDは0.122。この数字はパ・リーグの規定打席到達の打者では柳田悠岐、中村晃(ともに福岡ソフトバンク)に次ぐリーグ3位だ。
さらに栗山の過去の成績を見ると、レギュラーに定着し最多安打を受賞した2008年のIsoDは0.059。それが10年に0.090と初めて0.09台に乗り、99四球を記録した13年には0.117と初めてIsoDが0.1を超えた。翌14年も0.106と高い数値を出し、しっかりと四球を選んで後ろへとつなぐ献身的な姿勢が見て取れる。
今や栗山なしではチームとして成立しないと言っても過言ではない西武。それくらいの貢献度を誇る栗山だが、チームを引っ張る姿勢だけでなく、数値上でもチームに大きく貢献しているということが判明した。キャプテンとして、そして選手として。チームに欠かせない栗山の活躍はこれからも必見だ。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)