巧みに危機回避の田中将大に“奇術師フーディーニばりの脱出劇”と米紙
得点圏に走者背負った2、3、4回、屈せず見せた無失点の脱出劇
22日(日本時間23日)本拠地での交流戦ジャイアンツ戦に先発したヤンキース田中将大投手は、6回4安打無失点の好投でチームを勝利に導いた。相手エース左腕バムガーナーと見せた投手戦。田中は2点リードを持って降板したが、中継ぎが追いつかれて白星ならず。だが、3度得点圏に走者を背負いながらも無失点に抑えた右腕を、地元紙「ニューヨーク・ポスト」電子版では稀代の奇術師ハリー・フーディーニに例えて絶賛している。
1回は3者凡退に締めたが、味方が1点先制した直後の2回は先頭から四球と安打で無死一、二塁とする。逆転の走者を背負ったが、次打者から3者連続でアウトを奪い、難を逃れた。
2点リードの3回は、先頭から味方失策と安打で無死一、三塁とした。だが、続くパガンが放ったライトへの飛球を右翼ベルトランが好捕して、本塁へ送球。タッチアップした三塁走者を刺して貴重な併殺プレー。最後はベルトを三塁フライに打ち取って、ここでもピンチを脱出した。
4回に迎えたのは1死満塁の大ピンチ。だが、時速95マイル(約153キロ)の速球を駆使した投球で、後続2人を捕手へのファウルフライと空振り三振に仕留め、一発逆転の危機を切り抜けた。