日米スポーツチームによる、遊び心を持ったソーシャルメディア戦略とは?
楽天はインスタグラム、日本ハムはフェイスブックを駆使
例えば、楽天はシーズンオフ期間中もインスタグラムなどのSNSを使って、ドラフトされた新人選手の様子から楽天Koboスタジアム宮城の改修工事の様子などをファンに届け続けた。さらに、シーズン開幕100日前から所属選手の写真を交えたカウントダウンを毎日繰り返すことで、開幕に向けてのワクワク感を演出した。ファンとも直接交流を続ける試みとして「#ベストEスタグラマーは誰だ?」というハッシュタグ企画も発案し、ファン自らが撮ったベストショットを共有させる取り組みを行った。こういった施策も役立ってか、楽天のインスタグラム公式アカウントは2015年1月から2016年1月までで純増約1万7千、増加率にすると287パーセントものフォロワー増となった。
フェイスブックでは、北海道日本ハムが7月24日時点でリーグトップの約25万6千の「いいね」を集めている。「台湾の英雄」陽岱鋼選手が在籍していることもあり、台湾マーケット向けの繁体字ページを開設したことも手伝っているのではないだろうか。
ツイッターに目を向けると、福岡ソフトバンクの公式ツイッターアカウントでは、いい意味でフランクに、ファンとの距離を近付ける言葉遣いなどを使っているようにも見える。福岡ソフトバンクのツイッターフォロワー数はパ・リーグで最も多く、7月24日現在時点で約47万7千。2位の楽天に10万以上の差をつけている結果だ。