ホークス未来のエース候補に試練の時 東浜巨に立ちはだかる壁とは
工藤監督から大きな期待を寄せられる右腕、筋力強化にも着手
工藤公康監督から潜在能力を高く評価され“強化指定選手”となっている東浜。指揮官からは、登板の合間にハードなウエートトレーニングを課されている。それも、1度ではなく、週に3度も、だ。筋力を維持するためではなく、強化のためのトレーニング。ほぼフルパワーを発揮させて行う筋力トレーニングによって、東浜は、体が張った状態で週の大半を過ごしている。
シーズン中にもかかわらず、東浜の最大筋力は上昇し、効果が出てきている。真っすぐの威力は見るからに増し、5月の日本ハム戦ではプロ最速となる150キロをマークし、常時140キロ台後半を連発するようになっていた。
だが、ここにきて、その真っすぐは140キロ台前半が中心。真っすぐとともに投球の中心となっていた高速シンカーもキレ、制球とともに鈍ってきている。ハードなトレーニングで徐々に疲労が体に溜まってきているというのも、原因の1つと考えられる。
いかに、この苦しい時を乗り越えられるかが、佳境を迎えるシーズン終盤への鍵になる。ソフトバンクの未来のエース候補として目される東浜。試練を克服した時、さらに一回り成長した姿へと進化を遂げるだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count