3000安打へ「4」のイチロー、初回は相手の超美技で右飛 第3打席まで無安打
右中間へ痛烈な打球もキャッチされる、2、3打席目はいずれも二ゴロ
マーリンズのイチロー外野手は26日(日本時間27日)、本拠地でのフィリーズ戦に「1番・中堅」で5試合ぶりに先発出場し、第1打席は相手の超美技に阻まれて右飛に終わった。第2、3打席はいずれもニゴロ。メジャー通算2996安打で、3000安打の金字塔へ残り4本のままとなっている。
初回、マーリンズ・パークはまだ空席が目立ったが、イチローが打席に登場すると大きな歓声に包まれた。相手先発エイクホフの初球、外角の90マイル(約145キロ)の直球を完璧に捉えると、痛烈な打球が右中間へ飛んだ。
スタジアムは沸き上がり、打球は抜けるかと思われたが、背走した俊足の右翼手ボアジャスがフェンスに激突しながらキャッチ。超美技に阻まれ、歓声はため息に変わった。 ボアジャスはこのプレーで右肩を負傷して途中交代。体を張ったギリギリのファインプレーだった。
3回の第2打席は1死走者なしで登場。1ストライクからカーブを打ち、二遊間へ転がした。俊足を飛ばし、ギリギリのタイミングだったもののニゴロ。さらに、6回は先頭で打席に立ったが、1ボールから真ん中付近の89マイル(約143キロ)の速球を叩き、再び二ゴロに倒れた。
マーリンズは22日(同23日)から本拠地10連戦を迎えているが、イチローは4試合連続でベンチスタートとなっていた。すべて代打で出場したが、ノーヒット。代打での1打席のみとはいえ、4試合連続凡退は今季初だった。
この日も第3打席までヒットは出ず、3000安打へ残り4本のまま。打率は.330となっている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count