上原浩治と同じ怪我を経験した右腕サンチェス「人生最悪の痛みだった」
30歳だったサンチェスは戦列復帰まで約1ヵ月半、41歳上原は…
右胸筋の負傷で故障者リスト(DL)入りしているレッドソックスの上原浩治投手だが、投手には珍しい怪我ということで復帰までの道のりが見えていない。そこでボストンの地元ラジオ局「WEEI」公式サイトでは、ドンブロウスキー球団社長が「似た怪我をした投手で唯一思いつく人物」と話すタイガース先発アニバル・サンチェスに珍しい怪我の経験について話を聞いている。
2014年8月8日に同じく胸筋の軽い肉離れを負ったサンチェスだが、きっかけは一塁への牽制球だったという。「人生最悪の痛みだった」と振り返る右腕によれば、約1ヵ月半のリハビリ期間を要し、その大半は何もせずに治癒することを待つ時間に充てたそうだ。記事によれば、サンチェスも上原同様、“PRP療法(自己多血小板血漿療法)”に取り組み、9月26日メジャー復帰。先発投手だが、復帰時は中継ぎとして短いイニングを投げたそうだ。
復帰時を振り返り、「肩の中のわずかな感覚すら分かる気がして変な感じがした。多分気分的なことなんだと思うけど」と怪我の再発を心配するあまり「ナーバスになっていた」と明かしている。
上原が負傷したのは7月19日のジャイアンツ戦。サンチェスと同じリハビリ期間を要するならば、9月初頭の復帰が予想される。だが、サンチェスが怪我をした当時30歳だったのに対し、上原は41歳であることを考えると、記事では「もう少し時間が掛かるかもしれない」と指摘。「基本的に、上原は早くても9月初頭まで戻らないだろうが、同時に復帰できるかどうか保証もない」と締めくくっている。
今季終了後にはフリーエージェントになるベテラン右腕。復帰までの道のりに不安はあるだろうが、今季中にマウンドに上がれる日がやってくることを祈りたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count