若者の野球離れに待った―　侍ジャパンの普及支える女子大生の挑戦

侍Jトップチームの人気選手はヤクルト山田＆ホークス柳田

　アメリカの大学に留学経験があり、現在はギリシャの大学院に留学している村山南さん（24）は、「アメリカの大学では、選手はすごく尊敬されています。NCAA（全米大学体育協会）という大きな組織がまとめていますが、日本でもこういうプロジェクトが始まり、学生スポーツがもっと盛り上がればいいと思います」と話し、アンバサダーの活動に力を入れている。

　最近では「インスタ見て来ました」「この動画見ました」と試合会場で声をかけられることもあり、大学の友人たちも「『侍ジャパン』ってこういうこともやっているんだね」と話すなど、活動の広がりを感じているそうだ。

　NPBエンタープライズの加藤さんは「このプロジェクトで得た成果を、来年のWBCにつなげていきたい」と話す。現在、女子大生の間で侍ジャパントップチームの人気選手はヤクルト山田哲人内野手やソフトバンク柳田悠岐外野手とのこと。「若くてイケメンだから」との理由がいかにも女子大生らしい。そんな彼女たちが展開する取り組みは今後、大きな熱を生み出すことができるか。この期間中にもInstagramのフォロワーは1万5000人から2万人にまで増加している。今後も彼女たちの挑戦に注目していきたい。

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篠崎有理枝●文　text by Yurie Shinozaki