先発ローテを牽引する前田健太の奮闘に「ファンタスティック」と指揮官

故障者続出の投手陣で光る存在感、「彼が投げると勝てる気がする」とロバーツ監督

 今季のドジャース投手陣は故障者が続出している。エース左腕クレイトン・カーショー、柳賢振、アレックス・ウッドが故障で離脱し、フリオ・ウリアス、マイク・ボルシンガー、ロス・ストリップリングは調子が不安定。前田の堅実なピッチングは、チームにとって有益なものとなっている。

 前田の安定感は、データからも読み取れる。記事によれば、これまで113回2/3を投げて115奪三振、32四球という成績を記録。9回あたりの平均奪三振数は9.11、与四球は2.53だった。

 一方、やや物足りないのは投球回数だ。先発1試合あたり平均5回2/3を投げていて、6回以上投げたのは11試合だった。記事では「自分が望むほど長い回数を投げてはいない」と指摘しながらも、「おそらく1試合を除きすべての先発試合でドジャースに勝つチャンスを与えている」と奮闘を称えている。

 デーブ・ロバーツ監督も新人右腕の働きぶりに目を細めている。「彼は我々の期待を上回っている。毎試合いいピッチングは望めないが、環境への適応など、あらゆる条件を考慮しても、ケンタはファンタスティックだ。彼が先発の時は、みんな勝てる気がしている」と絶賛。そして「先発ローテを一度も飛ばさずに投げていることは、とても心強い。自分の体のケアが素晴らしい」と話し、入団前のフィジカル検査で顕在化したと肘と肩の不安について、現在は気に掛けていないようだ。

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