先発ローテを牽引する前田健太の奮闘に「ファンタスティック」と指揮官

肩肘の健康が懸念され出来高重視の契約も「まるで岩のような存在」と地元紙

 昨オフ、ポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指した前田健太投手は、健康問題への懸念から8年年俸総額2500万ドル(約30億円)をベースに、巨額のインセンティブ(出来高)が加わる特殊な契約をドジャースと結び、話題となった。だが、シーズン後半戦に入り、優勝争いに熱を帯びてきた今、怪我人が続出するドジャース先発陣を牽引するのは、力闘を続ける前田だ。地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」電子版では、「ケンタ・マエダはドジャースにとってお買い得だったと証明」と題した特集記事を掲載している。

 今季からドジャースに加入した前田は、これまで20試合に先発し、9勝7敗、防御率3.25と安定感の高さを示している。そんな右腕は、すっかり新天地に順応している様子だ。地元メディアに「デビューシーズンで最も誇れる達成は?」と英語で質問されると、通訳からの説明を待たずに「ホームラン」と満面の笑みで答えたという。前田は、メジャーデビュー戦となった4月6日パドレス戦で、豪快なソロホームランを放っている。

 先日は見事なスクイズを決めるなど、打席でも大活躍の前田だが、記事では、日本人投手は適応が難しいとされるメジャーの先発ローテスケジュールを守り続ける仕事ぶりについて評価。「揺るがず頑丈な右腕は、故障者続出で不安定な先発ローテので、まるで岩のような存在だ」と絶賛されている。

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