6敗目の広島黒田、梶谷&筒香に連続被弾「2球ともフォーク」

6敗目に悔しさ隠し切れず

 23日に日米通算200勝を達成した広島の黒田博樹投手が30日のDeNA戦に先発したが、梶谷、筒香に連続本塁打を浴びるなど、6回5失点で6敗目を喫した。

「ツーアウトからの失点が痛かった」と黒田が反省した5回の2失点は、桑原、石川を2者連続見逃し三振に取った後の被弾だった。

「2球ともフォーク」という連続本塁打は、梶谷には初球、筒香には2ボールからの3球目を打たれた。黒田は「梶谷には安易にいき過ぎた。筒香にはカウントを悪くした結果だった」と、悔しさを隠しきれない様子だった。

 4回に先制点を許した場面も、無死からこの2人への連続四球がきっかけだった。「筒香にはボールが先行してしまっての結果。あとは見ての通りです」と、表情は硬かった。

 前夜は19失点を喫しての大敗だった。「展開上、しっかりゲームを作っていかなければいけなかった。そういう気持ちで試合に入ったが、結果的には……」と口をつぐんだ。

 連日、厳しさを増す広島の暑さに、今年41歳になった右腕は、体調面での不安も隠せない状態だ。登板間隔の見直しなどを推奨する声もあるが、「それは僕が決めることではない。チームの方針に従うだけ。とにかく、いつでも次の登板に向けて準備をするだけです」と、チームの精神的支柱の心が折れることはない。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

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