侍ジャパンU-15、キューバ破りW杯連勝発進 小山が打撃改良で先制適時打
回にセンターオーバーの適時二塁打、「絶対に決めるという強い気持ちで」
「第3回 WBSC U-15 ベースボールワールドカップ in いわき」は30日に予選リーグ2試合目が行われ、侍ジャパンU-15はキューバ代表に4-0で快勝。前日のオーストラリア戦(13-0)に続く完封勝利で、連勝発進となった。
日本に先制点をもたらしたのは、5番・サードでスタメン出場した小山翔暉のバットだった。4回。1死一、三塁で2球目のストレートを捉えてセンターの頭上を越す適時二塁打。送球間に三塁も陥れた小山は「前の走塁でチャンスを潰してしまった。絶対に決めるという強い気持ちで(打席に)入りました」と振り返った。
0-0の均衡を破る一打には伏線があった。2回、小山は4番・嘉手苅将太の内野安打に続き、一二塁間を破る右前打を放った。得点圏に走者を置き、6番・植田太陽はバント。ところが、投前に転がり、キューバの先発投手であるフラニー・コボスは三塁に送球。二走・嘉手苅は三塁でアウトになった。
1死一、二塁になったと思われたが、二塁にいた小山は、送球を受けたキューバの遊撃手がピッチャーにボールを返そうと三塁を離れた瞬間を逃さず、三塁へゴー。しかし、慌てて三塁手が戻ったことでタッチアウトとなった。無死一、二塁からあっという間に2アウトになり、この回に得点することはできず。紙一重でアウトにはなったものの、積極的な姿勢は見せ、次の打席につなげた。