山本昌氏が現役時代から掲げる“目標” プロ・アマ「雪解け」への想い
山本氏が感じる侍ジャパンの意義
「プロ野球という日本の最高レベルが集まっている人たちとアマチュアの人たちの交流がない。サッカー界のように普通にトップのチームの人が教えに行けたり、高校生にアドバイスしたりできるような環境があればいいですよね。僕らが普通にどこにでもアドバイスできるような環境が早く整ってくれれば」
現在、「侍ジャパン」はU-12、U-15、U-18、大学、U-23/U-21、社会人、女子、そしてトップと各年代・カテゴリーで日本代表を選出している。これについて、山本昌氏は「素晴らしいことだと思っています」と言う。
「(プロ・アマ雪解けへの)第一歩、第二歩として、この日本代表の侍ジャパンがあるというのはいいことだなと。プロ経験者が指導するチャンスが早く来るんじゃないかと期待してますけどね」
育成年代の選手に対して、レジェンド左腕は「まずは基本を大事にしてほしい」と訴える。
「先ほど言った私の怪我をしづらい投げ方にしても、大きくしっかり肩を使って投げるということだけですから。そういうことを教える人が増えてほしい。そういう面で我々プロOBも、アマチュアの指導者の方々にどういうことを教えていけるかというのもやっていきたいなと思いますね」
プロ野球選手として現役生活32年間で培ってきた知識をアマチュアの指導者に共有することにも力を注ぎたいという。