ロッテ涌井がチームの窮地救う力投 伊東監督も称賛「さすがエース」

涌井が7回無失点で9勝目

 4連敗にナバーロ、西野の2軍再調整でチームの非常事態を、エースが救った。ロッテ涌井秀章投手は31日の楽天戦で7回110球を投げ、5安打7奪三振無失点で9勝目を挙げた。

 岡田、荻野貴の一二番がチャンスメイク。初回デスパイネのタイムリーで先制すると、6回は先頭岡田が右前打。続く荻野貴は「(送り)バントを失敗しているので、ゴロを打って最低でもランナーを進めることしか頭になかった」とフルカウントからボール球を必死の右打ちで右翼線二塁打。この2点を涌井が熟練の技で守り切った。

 7回は今江、島内の連打で1死二、三塁と一打同点のピンチ。「銀次は歩かせても次のバッターでとれればいい」と満塁から聖澤を148キロの速球で追い込み浅い左飛、藤田も148キロで捕飛とストレート勝負で得点を許さなかった。

「インコースで厳しいところを攻めて、最悪ポテンでもいいと思った。(変化球を)外に投げてコツンが嫌だった」と配球の妙味はさすが最多勝のベテランだ。「腕(前腕)がつったみたいで、珍しく代わると言ってきた」と伊東監督。暑さと湿気が影響したようだが、8回は南、9回は予定通り益田が新守護神となり、代打後藤、枡田を連続三振で前夜の悪夢を払拭した。

 2-0で勝ち切った伊東監督は「さすがエースらしい投球。よく踏ん張ってくれた」と手放しで称えていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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