イチロー偉業は敵地へ…敵捕手モリーナはエール「明日にも達成してほしい」
イチローに敬意を抱くモリーナ、「彼はアメージングな野球選手」
敵地セントルイスでのカージナルス戦では、野球通で知られるファンがイチローの登場にスタンディングオベーションを送ると、モリーナはあえてプレートの前に歩いていく動きを見せた。ファンがイチローに拍手を送る時間を与えるための気遣いだった。ファン、そして選手が一体となって“レジェンド”を歓迎した敵地の感動的な光景は、日米で大きな話題となった。
本拠地に場所を変えて行われた今シリーズでも、モリーナはイチローが打席に入るときにはあえて時間を作り、場内の歓声が最高潮になるのを待った。この日の試合後も「イチローを尊敬している。彼はアメージングな野球選手。人間的に素晴らしく、偉大な選手」と改めて背番号51に経緯を示した上で「明日か、近いうちに3000安打を打ってほしいね」と話した。
イチローは3000安打へ残り「2」のままで、1日(同2日)からシカゴ、コロラドと敵地へ遠征に出る。イチローと特別な“友情”で結ばれる名捕手も、メジャー史上30人目の偉業が達成される瞬間を待ち望んでいる。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count