再び流れ引き寄せたU15侍の3番打者 韓国突き放す一打に「気分良く打てた」
国際大会用のバットにも順応、鹿取監督も「得点圏でいい働き」と賛辞
1戦目のオーストラリア戦でも三塁打で2打点を挙げた。「前にランナーがいる時は犠飛とか大きい当たりを狙ってホームに返すことを意識している」。当初は「飛んだかなと思うと外野フライだった」という国際大会用のバットにも慣れ、3試合で11打数5安打5打点。3試合連続で長打を放っている。これには鹿取義隆監督も「得点圏でいい働きをしている」と賛辞を贈る。
所属する東海ボーイズではキャプテンを務めているリーダーも、猛者が集う日本代表ではいじられ役。「嘉手苅くんには『風呂に行くぞ』とか強引に連れて行かれる……」と苦笑い。そんな3番・稲生、4番・嘉手苅のコンビは打順の通り、日本の攻撃の核となっている。鹿取義隆監督は「打ち方が上手で期待できるのではないかと思って起用したらその通り、やってくれている」と評価。この後の試合でもキーマンになりそうだ。
1戦目から3連勝と勢いづいている日本。稲生は「(チームが)だんだんと1つになり、世界一という目標に向かってまとまってきている。(今後も)日本の流れで野球ができるよう、全力疾走をしたい」と意気込んだ。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi