公立高校からプロ入り、第一線で活躍するパ・リーグ選手は?
下位指名からレギュラーへとのし上がった代表例は…
その福岡ソフトバンクはここ数年、07年の岩嵜翔(市立船橋高出身)、10年の山下斐紹(現・斐紹、習志野高出身)、昨年の高橋純平(県立岐阜商出身)と公立高校からドラフト1位で入団した選手が複数人いる。
また、下位指名でプロ入りしレギュラーへとのし上がった選手の代表例が、北海道日本ハムの中島卓也選手(福岡工業高出身)だろう。
高校時代は3年春に九州大会で優勝した経験はあるが、ほぼ無名の存在であった。そんな中、08年のドラフト会議で北海道日本ハムからドラフト5位で指名され入団する。そしてプロ4年目の12年には守備固め、代走を中心に105試合に出場し経験を積むと、翌13年はシーズン途中からセカンドのレギュラーに定着。昨年は大引啓次選手(東京ヤクルト)のFA移籍で空いたショートのポジションに入り、34盗塁で盗塁王を獲得。オフにはプレミア12の日本代表にも選ばれた。その堅実な守備はもちろん、2ストライクに追い込まれてからファウルで粘るしぶとい打撃は中島卓選手の代名詞となっている。
ほかにも、公立高校から育成ドラフトでプロの世界に入り、支配下登録を経て一軍で活躍する選手も忘れてはならない。侍ジャパンにも名を連ねている千葉ロッテの西野勇士投手(新湊高出身)。さらに、昨年のポストシーズンでの好リリーフで注目を集め、今年は8勝無敗と福岡ソフトバンク先発陣の一翼を担う千賀滉大(蒲郡高出身)がその代表的な選手だ。
今後、まだ一軍未出場の公立高校出身の選手がどんな活躍を見せるのか。その姿を追うのもパ・リーグを楽しむ一つかもしれない。